ROOM NO.1301

ROOM NO.1301 ♯5 (富士見ミステリー文庫)

ROOM NO.1301 ♯5 (富士見ミステリー文庫)

問題なく好きだと言える作品です
いや、すごく好きだとか、最高だっていうのとはまた違うんですけど
ここがダメだけど、ここはいいとかそういうのではなく、全体的になんとなく好きと言う感じで
お気に入り度とか付けるとしたら、加算減算の上で75点とかではなく、ダイレクトにそこに行く感じ


どういう小説かというのは難しいのですが、強いて言うなら繊細な感情での人間関係を描いた青春小説かなあ
ライトノベルとしてイメージされるようなやつとも違うし、一般小説と言うのとも違うと思う
ライトノベルの印象だったらもっと明るく分かりやすく書いてしまうと思うし、一般小説だったら、もっとどろどろに、徹底的に追い詰めて書くんじゃないかな、と


Hが結構簡単に出てくるけど、恋愛におけるバロメーターとしてのそれではないし、主人公が周りにもてもてだと言う訳でもない
むしろ主人公は受動的であるし
(一巻では、むしろヒロインの気まぐれにより襲われてる)


とはいえ、キャラクターはあくまでライトノベルのそれであって、すごく微妙なバランスで成り立っていると思う
徹底的に悩んだり苦しんだりして追い詰められる訳でもなく、もちろん悩んだり苦しんだりしない訳でもない
冒頭にある未来の時点でのプロローグが、この作品に影が落としている


ギャグなのか、それともシリアスかと言われれば、全体的になんとなく入り混じっている気がする
すごくぼんやりとした境界上の作品なのかな?という感じが


自分で何書いてるかよく分からなくなってきましたが