コードギアス 18話

「対等」ってことを考えてまして。


ルルーシュがスザクにギアスを使おうとしなかったのは正しい(正しかった)と思うんですよね。
ギアスに限らず命令というものは、必然的に命令するものとされるものという上と下という形を作り出します。そのため、友人という対等な形は、当人たちがどう思っているにせよ崩れてしまう。その意味で、ルルがあくまで話し合いに持ち込んだのは全くもって正しいです。話し合いという形には、どちらが上というのは、命令に比較すればないと言えますから。


そこまでは正しいんですけど、最後にギアスを使っちゃったのはやはり問題かなと思います。ラストのギアスを使うシーンを見れば分かるとおり、あれは一方的なコミュニケーションの切断です。スザクが頑なになってて、危機的状況であるといっても、ギアスという絶対遵守の力を使い、ルルがスザクに対して対等な関係を壊し、上に立ってしまったという事実は出来てしまいます。
シャーリーの記憶喪失なんかもそうなんですが*1、予告で言っているとおり、ギアスを使われた者は、倫理や考え、思いを踏みにじられる訳で。ルルは、その、誰かを踏みにじったということを背負って、孤独になってでも進むのだと言えばそうなんですけど、やっぱりこう、スザク好きな人としては複雑な思いが。

*1:シャーリーはルルが記憶を消せることを知っていた訳ではないし、それを受け入れた訳でもない(ダメー!って言ってますよね)ので、ルルがシャーリーの記憶を消したのは、ルルがシャーリーのことを決めてしまったということです