猫語の教科書 ポール・ギャリコ

猫語の教科書 (ちくま文庫)

猫語の教科書 (ちくま文庫)

「猫の手による、全国の猫のためのマニュアル」


どうすれば人間の虚栄心を満足させ、自分の思い通りにさせることができるのかということについて、猫による人間の仕付け方とかを19章に渡って、いろいろなトピックスについて語った本なんですが、すごく面白かったです。
男性をうれしがらせるために何かすることは、

それにつきあってあげるだけのこと。そのために誇りもヒゲも一ミリだってうしなうわけではありません。

ということであるとか、猫が家を乗っ取る時に最初は嫌がってた男が、ツンデレ風にどんどん猫にメロメロになっていくところとか。


こういうこと言うと嫌味っぽいとか思うかもしれませんけど、あくまで猫は「やさしい暴君」であってバランスが取れていて、文章も読みやすいので、割とお勧めかと思います。まあ、猫に対する幻想がなくなってしまうかもしれませんけれどね(笑