シンフォニック=レイン
- 出版社/メーカー: 工画堂スタジオ
- 発売日: 2004/03/26
- メディア: CD-ROM
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アリエッタについて考えたので、現在の所
難しい…
アリエッタ・フィーネ
このゲームに、実像としてのアリエッタは、ほとんど登場しない
あるのは、トルティニタの優しい嘘とクリスの逃避によって作られ、フォーニによって守られている虚像である
トルタは、クリスのために手紙やナターレに姿を現すことにより、アルという虚像を作り上げる
その虚像はクリスにとっては、アルそのものなのだが、もちろんアリエッタの実像ではない
そして、アルの昏睡を認められないクリスは、その虚像をアリエッタとして無意識に、そして積極的に肯定する
フォーニ(アル)は自分の死を受け入れ、ただクリスの幸せを願うからこそ、アルとしての自分の意識がここに存在することを決してクリスに告げることはない
もうすでに、アリエッタは失われてしまったからだ
この三者の関係によって、アリエッタという虚像が作られる
しかしその虚像、空白地帯こそが、皆の中心である
アリエッタという実像が存在しないからこそ、本当は存在することのないアリエッタの虚像を介して、三人は繋がっているのだ
虚像に向けられた気持ちは、それだからこそ強く、そして深い